ロンドン五輪とリオ五輪の日本女子バレー
28年ぶりの銅メダルを獲得したロンドン五輪とは一変し、苦しい戦いを強いられているリオ五輪。
一体4年間で何が変わったのか。
勝手ながら個人的な考え書かせていただきます。
遡ること6年前。
2010年世界バレーで、日本女子チームは32年ぶりのメダルを獲得しました。
続けて2011年ワールドカップでも、強敵ブラジル・アメリカをストレートで下しました。中国とは勝点の差で惜しくも4位でしたが、素晴らしい戦いでした。
この2年で日本は大きな三大大会(世界バレー・ワールドカップ・オリンピック)のうち行われた2つの大会でベスト4に入っています。
1つ。ロンドン五輪でメダルを獲得することが出来たのは、前に行われた2つの大会でベスト4以内にはいったということでしょう。
選手自身も、自信を持って戦えていたと思います。(今がそうではないというわけではありませんが。)
ロンドン五輪でも、日本女子バレーボールチームは悲願のメダルを獲得することができました。
なぜ、日本女子バレーボールチームはメダルを獲得することができたのでしょうか。
①守護神、佐野優子選手の存在とレセプション
佐野優子選手がコートに入っているのを見てしまうだけで安心してしまうのは、自分だけでしょうか?笑
本当に安心してみていられます。
当たり前だとは思いますが、レセプションがセッターに返らないと日本らしいコンビの攻撃やミドルの攻撃が使いにくくなってしまいます。
サーブはリベロに打たない。というのが鉄則になっています。
対日本でもやはりそうで、木村選手・新鍋選手が狙われていたと思います。
そんな時も、佐野選手の声かけというのはとても大きいと思いましたね。
しかし、現在行われているリオ五輪ではセッターに返らないシーンがよく見られているなと感じますね。
やはり、佐藤選手は初めてのオリンピックで緊張してなかなか最初は思うようにプレーができていなかったのでしょうか。
経験というのも非常に大きいですから、この大会を通じて何か大きなものを得て欲しいです。
②木村沙織と裏レフトの活躍
日本の 絶対的エースである木村沙織選手はロンドン五輪でも絶好調でした。
大会が終わった時点でも、ベストスコアラーランキング3位となり、やはり木村選手は凄いなと思い知らされました。
しかし、ロンドン五輪では、木村選手だけでなく、対角のレフトを務めた江畑選手・迫田選手の活躍がカギになったのではないかと思います。
江畑選手は特に非常に厳しい試合だった準々決勝の中国戦で、木村選手と共に大車輪の活躍をされましたね。
彼女の活躍なくしてのメダルはなかったと言っても良いほどでした。
迫田選手は3位決定戦の韓国戦で大活躍。ブロンズメダルポイントも決められましたね。
木村選手だけではなく、対角の選手も同じくらい決めてくれていた。というのがポイントだと思います。
現在行われているリオ五輪では、ライトがポイントゲッターとしてレセプションをしないフォーメーションをとっていますね。
しかし、ロンドン五輪でのレセプション隊形はスパイカーでは木村選手とライトの新鍋選手もしくは山口選手で、木村選手の対角はレセプションに参加しない隊形をとっていました。
江畑選手はリオ五輪世界最終予選には出場できなかったものの、ワールドグランプリではとても良い活躍をされていたので選ばれるのでは?と思ったのですが。
やはり、個人的にはとても良いスパイカーをメンバーの人数で選ばれないのは本当にもったいないと思います。
江畑選手にはレフトとして活躍してほしかったですね。しかし、オポジットを起用している以上、それはほぼ不可能ですから。しょうがないですね。
これからの江畑選手に期待したいです。
そして、木村選手の復調ですね。
2012年のロンドン五輪が終わり、なかなか調子が上がらず、特に2014年世界バレー・2015年ワールドカップでは控えに下がる機会がとても増え、もう前の木村選手は見られないのだろうか…と思ってしまいました。
が、リオ五輪世界最終予選では、あの木村選手が戻ってきた!と思うほどの大活躍でした。
これは、リオ五輪の金メダルも期待できるかもしれない!と思いましたね。
しかし、なかなか五輪が始まりましたが調子があがりませんね。
トスをもう少し高くして余裕を持って打てる状況にできるとまた1つ変わってくると思いますね。
やはり、日本の金メダル獲得には木村選手の活躍が必要不可欠です。
いよいよ今日は大一番アメリカ戦です。
世界ランキング1位という強敵中の強敵ですが、日本女子バレーチームの力はこんなものではありません。
頑張ってください!